渡辺 佳恵の雑誌にまつわるエトセトラ

Vol.12

Update : 2012/12/20

「エロい」が褒め言葉になって、変えたもの。

今発売中のS Cawaii!の大特集は「エロくてかわいい女」。紗栄子さんがかなりエロくておしゃれなかっこうで表紙を飾っている。世の中の流れを知ってる方ならご存知だろうが、エロいという形容詞は、今や女性に対しての褒め言葉として市民権を得ている。いつから? という疑問をひもといてみると、7年前、倖田來未さんが「エロカッコいい」というキーワードでブレイクしたのがきっかけだったと思う。
それ以前は、男性が男性同士で、特定の女子を指し「あいつエロいよなあ」と陰で話すことはあっても、女性に面と向かって「エロい!」なんていうと、失礼でしかない形容詞であった。そんな「エロい」は、今やギャルの間では圧倒的に褒め言葉だし、一般女子でも、言われてうれしく感じる女性は昔に比べれば圧倒的に多いと思う。
大昔、「アイドルや女優はトイレにも行かない」と本気で思われていた時代とまでいかないが、私が若かりし頃は、AV嬢など特定の女性をのぞいて、女性には性欲なんてものは存在しないと思っていた男性も少なくないはずである。そんなもんだから、当時大ヒットした「東京ラブストーリー」の「カンチ、Hしよう!」は衝撃的な台詞として大騒ぎされた。けれど、当たり前だが、女性にだって性欲はある。それを、赤名リカは口にしただけのことである。しかし、それが原因ではないにせよ、結局、奔放で素直な彼女ではなく、おとなしそうでつつましやかな、さとみという女性にカンチはとられてしまった。
同じ設定で今、ドラマを作ったら、結末はどうなるか? もしかしたら、カンチはリカを選ぶかもしれない。そう考えてしまうほど、「エロい」が褒め言葉になったことで、魅力的な女性像というものが変わった気がする。 

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渡辺 佳恵
渡辺 佳恵
Yoshie Watanabe

’92年から14年間、雑誌「CanCam」のファッションディレクターとしてブームを仕掛ける。 現在は現在はライフ&ビューティディレクター として幅広く活躍中。 女性誌を長年、たくさん見てきた渡辺佳恵さんがJLoveコラムニストとして登場!

<渡辺佳恵公式サイト> http://watanabe-yoshie.com/